幸福な読書
最近あまり本を読まなくなっていて、
よくないとおもっている。
マンガを買うために立ち寄った本屋にて、
江國香織さんの文庫の新刊が出ていたのでさっと買った。
マンガ自体もすごく久しぶりに読んだのだが、
(ある日思い立って古本屋で大人買い、最新刊を本屋で購入)
小説もひさしぶりに読んだ。
なぜかはよくわからないけど、江國香織さんが昔から好きだ。
昔から、というのは私が小学生のころにさかのぼる。
地元の中学に進学するのがいやで、(というのは後付けの理由のような気もするが、)
中学受験のために勉強をしていた。
毎週テストがあるその塾の、国語の文章をよむのが好きだった。
問題とかともかく、そこで新しいいろいろな文章に触れられたことが凄く良かった。
だいたい国語の問題は抜粋なので、
そこから気に入った本があれば買って読んでいた。
特にはまったのは江國香織、あと幸田文、向田邦子あたりだった。
初めてであった江國香織さんの文章は、
「温かなお皿」に含まれる『子供たちの晩餐』という短編だった。
普段は「からだに悪そう」なお菓子を親から禁じられているこどもたちが、
親の留守中に、こっそりそれらのお菓子を食べる、という話。
絵が浮かぶような描写に一気に吸い込まれた。
それで、いろいろと他の本も読むようになった。
文庫で出ている本はほとんど読んだし、ハードカバーも読んだ。
特に、恋愛に関する話は多くて、
それが私の恋愛感に少なからず影響を及ぼしている気がする。
ひさしぶりに読んだ「犬とハモニカ」も面白かった。
不倫の描写が結構出てくるけど、不倫はしたくないな、と思う。
でも読んでいる間はとても幸せなのだ。
もっと江國さんの文章が読みたいなあ。