博士発表会を終えて
先日、博士課程の単位認定のための発表会があった。
(学位認定のための公聴会とはまた別)
D3の人たちが博士課程でやってきた研究を15分で説明していくという会だ。
そのうち5分は教員全員にわかるようなイントロダクションをやってください、
ということになっていた。
学生自身も同期が何をやっているか聞く良い機会なので、
なるべくききましょう、みたいな会だった。
私のいる教室は物理の物性分野だが、
その中でも細分化されていて、自分のやってること以外はあまりわからない。
一応学部時代にさらっと基本的なことは勉強しているが、
そこから最先端の研究となると結構飛躍がある。
5分間の話だけでもきこうとおもって行った。
9割ほど出席していたが、
やっぱり他分野のイントロだとスライドはじめの2枚くらいしかわからなかった。
それも、ああそれは学部時代に言葉だけ聞いたことある記憶が、
というレベル。
まあ私が同学年の学生の中でもそんなに出来る方ではないし、
大学でせんせーになっているような人だったら、
そんなの余裕なのかも。
私もイントロには苦労して、
理学というか工学っぽいイントロになってしまったけど、
面白さ、役立つという気持ちが伝わってたらいいなあという感じ。
たまたまこのエントリが2日前に「あとで読む」で出てきた。
博士課程で学んで、人生に役立っていること | MHsPage
ここにも、仕事の価値を説明するのに重要なこととして、
1. What is new
2. Why it is important
3. Who cares
があげられています。
この1は言えても2, 3が難しい。本当に。
とりわけ、これらがないと研究費も取れないようにおもいます。
なかなか質疑応答で手厳しい指摘もありましたが、
博士課程や研究活動を通じて、「自分は自分の考え方を 持つ必要がある」という課題設定を明確にした部分から始まり、新しい意見を表明して、批判され、受け入れらてきたという経験は、研究を超えて、人生を豊かに生きるトレーニ ングになっています。
ということなので、(引用は上と同じ)
批判はつらいけど、それに耐えられるだけの論理的な意見をいう
訓練はできているとおもいます。
この経験は無駄ではない、とおもう。
あとちょっと、D論提出からの〜公聴会!まで頑張りましょう。