科学記事2 - 歯を磨いてアルツハイマーを予防しよう
アルツハイマー病という病気の名前を知っている人は多いと思う。
多くは高齢になってから発症し、脳が萎縮してしまう。
はじめは物忘れといった症状から始まるが、
徐々に進行していくと寝たきりにまでなってしまう。
しかし現在では進行を止めたり回復する薬は開発されていない。
ベルゲン大学のミデル研究員の研究により、
歯周病の原因となる菌が脳に移動することで
脳神経を傷つけていることが明らかになった。
この細菌を持つ人の約10%が深刻な歯周病になり、
歯を失ったり、アルツハイマー病になる可能性があると言われている。
また、アルツハイマー病だけでなく、
COPDなどの他の病気にもなる可能性がある。
この現象を応用した薬は現在開発中で、
治験を今年中にも予定しているということである。
現在は予防できる薬がないという状況で、
歯を磨くことは非常に重要であると感じる。
今後薬が出てくることを期待したい。
参考文献
Brush your teeth -- postpone Alzheimer's | EurekAlert! Science News
原著論文リンク(オープンアクセス)